仙台市で開かれた日本医療薬学会年会のシンポジウムで関係者は、12年先を見据えた感染症領域の薬剤師業務や教育のあり方を討議した。プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)を活用して薬剤師が抗菌薬の選択まで担うようにすべきとの意見や、地域の中小病院でも小さい労力で効果的に抗菌薬適正使用支援チーム(AST)活動を推進できる方法の構築を求める声があった。
ASTの一員として活動する市立ひらかた病院薬剤部の足立参希氏は、AS業務の課題を解決するためにPBPMの推進が重要と強調。日本のPBPMは、薬剤師が検査オーダを代行するなど検査値ベースの取り組みが多いが、海外では薬剤師が抗菌薬の選択を担うなど治療ベースでの関わりが多いとし、日本でも海外のような活動が求められると指摘した。
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