国立がん研究センター中央病院研究企画推進部の中村健一臨床研究支援責任者は20日、ドラッグラグ・ロス解消に向け、臨床研究中核病院に第III相試験でヘッドクォーターとなる施設、グローバル治験の参画に強みを持つ施設など機能を多様化する案を政府の医薬品開発協議会に示した。
中核病院は全国15施設が医療法に基づいて指定されているが、中村氏は「現在の中核病院は薬事承認や標準的治療の確立につながる第III相試験を実施する機能は求められておらず、社会的ニーズや診療上のニーズを起点とした承認・保険適用を目指す機能が実質的に求められていない」と指摘。グローバル治験への参画や第III相試験のヘッドクォーター機能を担い実用化に強みを持つ施設など、中核病院に求める機能の多様化を提案した。
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