早期アルツハイマー病(AD)薬「レケンビ点滴静注」(一般名:レカネマブ遺伝子組み換え)がきょう20日、エーザイから新発売される。かつて同社の経営を支えたアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」(ドネペジル塩酸塩)の発売から24年、その後の新規AD薬開発は失敗の連続だった。それでも今日まで諦めずに研究開発を続けられた原動力について、内藤晴夫CEOは、同社の患者・家族と過ごす時間、体験を経て「(患者・家族が見ている)認知症が治る日が来るという未来を、われわれも見ている」ためと語った。13日の記者会見で本紙の質問に明かしたもので、患者らが見る未来に向け、今後も新薬の創出に挑戦する姿勢を強調した。
内藤氏は記者会見で、「レケンビ」発売の心境を「ここに至るまで本当に20数年もかかってしまったことに内心忸怩たるものがあるが、それがなければレケンビの成功もなかったのではないかと、創薬の道のりをしみじみと噛みしめている」と振り返った。
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