日本薬剤師会の山本信夫会長は20日に記者会見し、2024年度診療報酬改定で調剤の改定率が0.16%増とされたことに対し、「全体で見るとマイナスになっているので決して楽な数字ではないが、(医科、歯科、調剤の)改定率1:1.1:0.3が守られたのは約束を守っていただいた」と一定の評価を下した。その上で「合格点かどうかは、出来上がった点数を見ないといけない。あとは中央社会保険医療協議会での議論の中でどのように仕上げられるかが重要」と述べ、調剤の個別改定項目に関する議論を注視していく考えを示した。
診療報酬本体が実質0.46%増となったプラス財源のうち、40歳未満の勤務医師・勤務歯科医師・薬局の勤務薬剤師、事務職員などの賃上げの措置分として0.28%程度が配分された。
山本氏は「薬局薬剤師にどの程度配分されるか分からない。賃上げ分でしか使えない項目なので、まずは多くの薬局で賃上げができる環境を組み上げていかなければならない」と語った。
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