旭化成は6月27日、全身の血液凝固の治療に用いる「リコモジュリン点滴静注用」(一般名:トロンボモデュリンアルファ遺伝子組み換え)を、白金製剤などの抗癌剤投与に伴うしびれや感覚麻痺、疼痛が起こる化学療法誘発性末梢神経障害の治療に使えるようにするための第III相試験を日本で開始したと発表した。化学療法による末梢神経障害は古くからあり、発症率も高い有害事象として知られる。患者の治療、生活への影響が大きいが、明確な治療法がない。
治験では、大腸癌を対象に、白金製剤のオキサリプラチンを含む化学療法中の患者を対象に有効性を評価する。治験は2028年末を予定しているが、承認申請時期は未定。
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