厚生労働科学研究班は、専門薬剤師の第三者評価・認証機関として「専門薬剤師認定機構」(仮称)の設立を計画している。関連学会や職能団体による様々な領域別認定薬剤師や専門薬剤師制度が設けられる中、認定機構がこれら認定基準を統一化することで、専門薬剤師制度の質保証を実現したい考え。国民に分かりやすい専門薬剤師制度に向け、認証した専門薬剤師が患者に資格を広告できるよう検討中で、病院薬剤師や専門医療機関連携薬局で働く専門薬剤師のキャリア形成の支援を目指す。
病院薬剤師のキャリア形成では、薬剤師免許取得後、卒後臨床研修を経て認定薬剤師、領域別認定薬剤師、専門薬剤師、指導薬剤師とステップアップする道筋が示されている。その中で、専門薬剤師は学会や職能団体が独自の方針で制度化しているものの、種類や数が多く国民に分かりづらいとの指摘が出ていた。必要な研修の実施など専門薬剤師の更新申請に必要な外形基準を満たしていない学会も見られていることから、今回、専門医や歯科専門医の評価・認定と同様に、第三者機関による専門薬剤師認定機構を立ち上げることになった。
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