日本チェーンドラッグストア協会会長 池野隆光
経済全般の環境は、物価高と賃金上昇という環境変化はドラッグストア業界にも大きな影響があります。2024年はJACDS活動開始25周年となる節目の年です。本年は次の事業活動を行っていきたいと考えます。
・ドラッグストア業界としてSDGsに対して、何ができるかチャレンジしていく
これまで行ってきましたレジ袋削減や食品ロス削減活動は継続していきます。合わせて、ドラッグストア店舗へのAED設置を推進していきたいと思います。救える命を救うための設置です。自社に限っても年間に数件の使用があり、最悪の事態を避けることができています。また、地方行政やメーカーのSDGs活動とも連携を検討していきたいと考えています。
・セルフメディケーション推進活動
昨年は「JACDS版受診勧奨ガイドライン」(第2版)を発行しました。会員企業から要望の高かった一次性頭痛、二次性頭痛を加え、これで6症状となりました。会員企業に活用してもらうことでセルフメディケーションをさらに推進したいと考えます。
・ドラッグストアに従事する専門家ほかの協力体制強化
ドラッグストアには薬剤師、医薬品登録販売者、管理栄養士といった専門家のほか、一般従事者もいます。この方たちを含めて、ドラッグストアで働く従業員の協力体制をいっそう強化していけたらと思います。
特に、濫用の恐れのある医薬品については、若年層での使用に歯止めをかけられるよう、法令遵守の徹底を目指すと共に、各会員企業の各店舗で声かけ運動を活発に行っていきたいと思います。
・「食と健康」のアイキャッチに努める
一昨年には、食の機能性をお客様に訴えるため「ピクトグラム」を作りました。お客様にどのような効果があるのかを分かりやすく伝えるためです。店舗DXが進む中、サイネージ広告などで、ぜひ店頭でのアイキャッチに活用してほしいと思います。