
左から奥村氏、矢部薬局長
聖隷浜松病院薬剤部は、不眠に悩む看護師などの職員が気軽に睡眠薬の服用に関して相談できる「職員向け不眠症薬剤師外来」の取り組みを開始した。不眠に悩みつつ受診をためらったり、睡眠薬への不安を抱く職員に対し、精神科薬物療法認定薬剤師が相談に乗ることで職場のメンタルヘルスにつなげる。薬剤師が生活指導を実施し、不眠のアセスメントをしながら睡眠薬の処方提案を行う運用を昨年7月から始めた結果、約半数が生活指導のみで不眠が改善する効果が得られた。矢部勝茂薬局長は「もっと気軽に受診してもらえるよう取り組みを広げていきたい」と意気込む。
厚生労働省の2021年度調査では、睡眠時間をうまく取れていない人の割合が約8割に上っており、同院でもここ数年のコロナ対応や感染により、うつ病発症のリスクが高まっていることが懸念されていた。
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