
薬局での調剤業務で活用できるシステムを開発・販売しているオークラ情報システムは、1月から一包化された薬包内の錠剤を1錠ずつ瞬時に判別する一包化刻印照合システム「鑑査レンジPacks」の販売を開始した。
鑑査レンジPacksは、AIを活用して薬剤師が目で見て判断していた錠剤の小さな文字や刻印を画像判別で自動認識する。一包化した薬品をPacksに通すだけで、撮影から画像鑑査までが全て自動化されることで、薬剤師の負担と不安が軽減されるだけでなく、空いた時間を有効活用して患者への服薬指導などのサービス向上にもつながる。
AI画像鑑査は、薬品の数、色、形、大きさ、刻印、異物を自動で判別。分包紙表面へ印字後でも鑑査が可能だ。Packsが分包を読み込む速度は1包約0.6秒。鑑査画像は鑑査モニターで2倍から6倍まで拡大して目視での確認もできる。鑑査記録と共に撮影した画像を保存できるので、患者からの問い合わせにもすぐに対応できる。
また、Packsは幅230mm、高さ250mm、奥行500mmのコンパクトサイズ。鑑査機器部分と操作画面が分かれているため、設置スペースに合わせた配置ができ、調剤業務の動線上に設置しても邪魔にならない。NSIPS形式に対応しており、同一ネットワーク上にあるレセコンとのデータ連携もできる。