オーガナイザー
黄基旭(東北医薬大薬)
中山啓(神戸薬大)
認知・情動・行動・内分泌といった様々な生体反応は脳神経系による制御を受ける。そのため、神経毒性を発揮する化学物質の曝露は、重篤な健康被害を引き起こす。神経毒性を示す化学物質は、これまでに多数報告されており、それぞれの毒性発揮メカニズムに関する解析が進められてきた。しかし、それぞれの化学物質は、標的細胞や健康被害の形が異なるなど、多様性を示すことが浮き彫りになった。
本シンポジウムでは、神経毒性を持つ異なる化学物質に関する最新の研究成果についてご講演いただき、各化学物質の固有性を知ると共に、神経毒性の隠された共通項を炙り出すことを目的とする。本シンポジウムが、化学物質の曝露による脳神経障害の理解と予防に向けたブレークスルーを生み出すことを期待している。
(中山啓)