オーガナイザー
秋葉宏樹(京大院薬・医薬健栄研)
金尾英佑(京大院薬・医薬健栄研)
創薬を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。遺伝子・核酸・細胞といった新たなモダリティが開発されるのみならず、クライオ電子顕微鏡、人工知能などの新しい基盤技術の台頭によって、低分子や抗体等、旧来のモダリティの活躍の場もまた広がり、創薬研究の加速はとどまることを知らない。このような背景の中で、われわれが次世代創薬をリードし続けていくためには、従来の薬学分野の枠組みにとらわれない柔軟な技術開発と、個々の研究者の専門性を飛び越えた”知”の融合が欠かせない。
本シンポジウムではその将来像を構想するため、新たな視点から次世代薬学研究に挑戦する6人の研究者たちを集めた。ここでは、特に蛋白質への化学的アプローチを共通項に、物理、化学、生命、医工学、ナノ工学、さらにはインフォマティクスの学際融合から生まれつつある未踏薬学領域について議論し、分野・世代を超えた多様な研究者を未踏領域へと巻き込むきっかけとしたい。
(秋葉宏樹)