東レメディカルは5月から、抗癌剤の調製において気化した薬液の飛散や吸入、漏出から医療従事者を守る閉鎖式薬剤移注システム「ケムフォート」の販売を開始した。同社は、関連製品を揃え、調製から投与までをサポートする。
抗癌剤は細胞毒性を有するものが多く、接触により正常細胞を傷つけることがある。染色体異常など長期的な影響も指摘されていることから、抗癌剤曝露対策は臨床現場の重要な課題となっている。
同製品は曝露対策を行うもの。薬液が外に漏れ出さない構造を持つため、薬液の飛散、漏出を防ぐことができる。バイアルにセットした同製品には、気化した薬剤を吸着する活性炭メンブレンも備わっている。
接続時にカチッとクリック音が鳴り、確実な接続が確認できるようにしているのは特徴の一つ。患者への投与時にも安全に投与できる。