
左:コントローラー 中央:プロセッサ― 右:培養バッグ/給廃液バッグ
PHCバイオメディカ事業部(PHCbi)は2日、細胞の連続的な代謝変化をリアルタイムに可視化し、測定結果に基づき自動で培養制御を行う自動培養装置「LiCellGrow(リセルグロー)」を発売した
同装置は、細胞医薬品の製造課題を解決するために、製造プロセス開発段階で最適な培養手法を確立することを目的とした装置。同装置には、培養中の細胞が取り込むグルコースと産生する乳酸の濃度をリアルタイムかつ連続的に測定するIn-Lineモニタリング技術と、その測定データをもとに培地交換を最適化する培養制御技術を搭載している。
この技術は、同社が30年以上にわたる血糖値センサーの開発で培った電気化学式測定技術を基盤とした独自のコア技術。これにより、従来の手法では把握が難しかった培養中の細胞代謝状態を可視化し、培養条件をより精緻に制御することが可能となる。
また同装置は、脱着が簡単なシングルユースの専用培養バッグを採用し、In-Lineセンサーによる培地環境の自動測定によって、グルコースおよび乳酸濃度の確認に必要だったサンプリング作業が不要となっている。これにより、交差汚染リスクを低減し、無菌環境を維持した閉鎖系細胞培養を実現します。さらに同装置は、研究室で一般的に使用されるCO2インキュベーター内に設置できるため、特別な設備投資を必要とせず、信頼性と再現性の高い培養環境を容易に構築できる。
同装置を活用することで、細胞品質の向上と製造ロスの削減を通じて効率化やコスト低減が実現し、操作や判断の標準化・自動化を進める製造現場のニーズに応えることができる。
なお同装置は、19~20日まで神戸市の神戸国際会議場および神戸国際展示場で開催される「第25回日本再生医療学会総会」に出展する。

















