◆緩和ケアの対象が癌患者だけでなく、慢性腎臓病(CKD)患者にも広がりつつある。昨年9月に国内の3学会から「腎不全患者のための緩和ケアガイダンス」が公表されたほか、今年度の診療報酬改定で末期腎不全患者への緩和ケアが算定可能になり、追い風が吹いている
◆このほど和歌山市で開かれた日本緩和医療薬学会年会でもシンポジウムが組まれ、薬剤師の関わり方が論点になった。演者の1人は、CKD患者は癌患者とは異なり、身体機能が段階的に低下することが特徴で、それに伴って様々な苦痛が生じると語った
◆CKD患者の苦痛は、疼痛や呼吸苦、浮腫、掻痒、倦怠感、悪心・嘔吐などの身体的苦痛にとどまらない。抑うつや不安、不眠などの精神・心理的苦痛も生じやすく、経済的問題などの社会的苦痛もある
◆薬剤師には、これらの苦痛を捉えて原因を探り、緩和ケアの視点を踏まえて解決策を提案する役割が求められる。この領域での緩和ケアはまだ始まったばかり。薬剤師がチーム医療の架け橋になる好機だ。
腎不全ケアの架け橋
2026年06月15日 (月)
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