Meiji Seika ファルマの小林大吉郎社長は、6月27日から3日間、神戸市で開かれた日本感染症学会と日本化学療法学会合同学会で講演し、国際的な第III相試験が進行中の自社創製新規βラクタマーゼ阻害剤「ナキュバクタム」について「期待の抗菌薬だが、開発に成功しても商業化、工業化のメドが立っていない」と明かした。処方量に依存せず国が一定の売上を保証する「プル型インセンティブ」等での拡充した支援を訴えた。
同剤は、βラクタマーゼを産生する薬剤耐性菌に効果を示すと期待される抗菌薬。日本では、2023年度から試行導入された抗菌薬確保支援事業で、塩野義製薬の抗菌薬「セフィデロコル」が初のプル型インセンティブの対象となったが、小林氏はこうした枠組み等での充実した評価を求めた。
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