銚子市は6月30日、市内で開かれた千葉科学大学公立大学法人化検討委員会で、2026年度に公立化した場合の同大学の財務シミュレーションを示し、入学定員充足率が95%の場合に7年目に黒字化する試算を明らかにした。100%の場合では5年目に黒字転換する見込みとしたが、長期運営の目線から、薬学部など学部学科の取捨選択などを求める声が委員から上がった。今月28日予定の次回会合で答申の素案が示される見通しだ。
この日の会合で大学側は、公立化した場合の管理・運営について「市に財政負担がないよう赤字が出た場合は加計学園が負担するが、黒字の場合は負担額を返してもらう。また、国の大学設置基準では専任の教員と職員が必要なので、学園から教員等の出向はできない」と説明。現行の学部学科の再編や規模縮小に関しては「教員等の雇用、学生の卒業までの経費負担等を考えると、現在のまま移管したい」と現状維持での公立化を改めて要望した。
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