
札幌医大病院から派遣された薬剤師の稲村氏(左)
札幌医科大学附属病院薬剤部は6月18日から、北海道立羽幌病院への薬剤師派遣を開始した。薬剤師1人体制と厳しい業務環境にある羽幌病院に対し、まず隔週で週3日、若手薬剤師を派遣して基本的な調剤業務などの支援を行い、病棟業務の再開や離島医療への貢献も視野にある。短期出向の形で複数の薬剤師を派遣する枠組みになるため「薬剤業務向上加算」の算定対象とはならないが、福土将秀薬剤部長は「地域医療の支援は大学病院の使命。われわれの札医大モデルでいろんな副産物を生み出し、実績を評価につなげていきたい」と意気込みを語る。今後、代替要員が確保できた段階で常勤薬剤師の長期派遣に踏み切り、薬剤業務向上加算の算定を目指していく考えだ。
羽幌病院は、札幌市から北へ約180キロに位置する羽幌町にあり、留萌二次医療圏における地域中核病院として地域医療を担っている。薬剤師が不足している地域でもあり、羽幌病院でも今春から1人体制となっていた。そこで、羽幌病院と協議し、札医大病院から隔週で週3日薬剤師を派遣することになった。
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