厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会は7月31日、小児の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)に対する沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンの定期接種化を認め、10月1日から開始する方針を了承した。接種開始に向け、厚生労働省は予防接種法の予防接種実施規則を改正する。
IPDに関する現行の小児向け定期接種では、生後2~7カ月で3回にわたる初回接種を行った後、生後12~15カ月の間に追加接種を実施している。2013年から13種類の血清型を対象とした13価ワクチンが使われているが、IPDに占める13価で予防される血清型以外の血清型が占める割合が増加しているほか、より広い範囲の血清型をカバーするファイザーの20価ワクチン「プレベナー20」が3月に承認されていることを踏まえ、7月の予防接種基本方針部会で定期接種に用いるワクチンに位置づける方針で合意していた。
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