11月21日に第281回医療・医薬品情報研究会

2024年10月25日 (金)

多くの病院では深刻な薬剤師不足が続き、医師の働き方改革も踏まえたタスクシフトの受け皿でもあるだけに、病薬業務、薬剤師自身の働き方改革も必須と言えよう。今年度改定では、薬剤師研修を絡め、自治体との連携のもとで薬剤師派遣を可能にするという毛色の違う評価「薬剤業務向上加算」が新設された。地域包括ケアシステムにおける特定機能病院等の役割は重要性を増している。

現実には特定機能病院でも薬剤師確保は厳しく、医療DXや非薬剤師の活用は必須。その上で、新たな業務展開や実績の積み重ねによる執行部評価が、マンパワー確保にもつながり、次のステージを探究できる。福岡大学病院では現在、“調剤業務は非薬剤師にシフトし、薬剤師は病棟並びに新領域業務等へとシフトしている。新設の薬剤業務向上加算の算定とも絡む、病棟薬剤業務実施加算の実績はコロナ禍でも順調で、既に「薬剤師派遣」の準備も万端だという。

電子処方箋もシステム的な課題はあるが、同院では事前検証の上で10月1日から全面解禁した。同院副薬部長の兼重晋氏は、「電子処方箋、オンライン診療・服薬指導の流れが完全に来ています。乗り遅れるなと言いたい」と語る。

また、医師の負担軽減、働き方改革の推進を念頭に、薬剤部が積極的に関与し、リフィル処方箋発行率は向上している。そのため地域薬局によるフォローアップ充実に向けた仕組にも工夫がされている。同院でのバイオシミラー使用促進では、厚労省が示す2029年度末までの数値目標の達成は目前で、「バイオ後続品使用体制加算」も算定するなど、薬剤部門として病院経営の面でも貢献している。

医療費適正化に向けて、医療DXを含め医療資源の効果的・効率的活用が求められる一方、人口減少時代に応じた多様な医療ニーズへの対応も求められるなかで、病院薬剤師は何をすべきなのか。同院での先駆的、かつ多彩な病院薬剤師業務と実践に向けた段取り・工夫から、最適解を探りたい。乞うご期待。

日時

2024年11月21日(木)15:00~16:45

会場

連合会館(ハイブリッド)
(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)

演題

病院薬剤師業務は新たなステージへ~病院経営、医師の働き方改革、地域連携への貢献~

講師

兼重晋氏(福岡大学病院薬剤部副薬剤部長)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも5,000円)、学生無料
※リアル参加を希望される非会員の皆様には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。

出欠のご連絡

2024年11月18日(火)までに事務局(ijouken2023@gmail.com)宛てにお願いします。
※申し込みは下記【参加フォーム】へ
https://forms.gle/wVfTDN4TSA6bep2H7

※リアル参加は会員優先です。
※オンライン参加希望者には、事務局より11月20日にまでに参加用ZoomURLを、また非会員の方には振込口座番号も合わせてお知らせします。11月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp

主催

医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/

事務局・連絡先

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山



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