医薬品開発に用いるカニクイザルの供給不足や価格高騰により、創薬の担い手であるバイオベンチャーやアカデミアが入手できず、医薬品開発が停滞するのではと不安感が広がっている。国内で流通されている実験用カニクイザルの価格は昨年から下落傾向にあるが、新型コロナウイルス感染拡大前の2020年水準には戻っていない。サルの代替動物や蛋白質を用いた代替法が試みられているが、実用化までには時間がかかると見られ、カニクイザルの繁殖強化など対応策を求める声も出ている。
11月29日に宇都宮市内で開かれた日本動物実験代替法学会では、鈴木睦氏(日本製薬工業協会医薬品評価委員会基礎研究部会)から、製薬協や日本安全性試験受託研究機関協議会、日本バイオテク協議会、再生医療イノベーションフォーラム(FIRM)の会員社を対象に実施したアンケート調査結果が報告された。
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