フェリング・ファーマのジョン・プルバー社長は、9月1日の就任後初めて本紙の取材に応じ、現在第III相試験実施中のBCG膀胱内注入療法が奏功しない筋層非浸潤性膀胱癌の遺伝子治療薬「FE999326」を「2026年から27年の間の上市を目指している」と明らかにした。重点領域の生殖医療関連製品の安定供給と事業拡大に向け、泌尿器領域に新薬を加えることで、医療上の課題に応えながら成長を図る考えを示した。業績数値目標は明かさなかった。
膀胱癌治療薬の早期上市はプルバー氏のミッションの一つ。「FE999326」は、非増殖型アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療薬。カテーテルを通じて膀胱内に投与されたベクターが尿路上皮細胞に入り込み、同ベクター内のインターフェロンα2b(IFNα2b)遺伝子によって産生されるIFNα2b蛋白が全身に暴露されることなく腫瘍細胞に対して効果を及ぼす。
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