16日に第283回医療・医薬品情報研究会

2025年01月08日 (水)

厚労省「新たな地域医療構想等に関する検討会」は2024年12月18日、85歳以上の高齢者の増加と人口減少がさらに進む2040年とその先を見据え、次の地域医療構想の大枠を公表した。

いまの構想では病院(病棟)機能を高度急性期、慢性期など4つに分けた必要病床数が示され、いわば入院・病床機能を中心としたものであった。一方、新たな地域医療構想は、かかりつけ医を含めた外来・在宅、介護連携まで含まれる。また、従来からの「病床機能」に加え、「医療機関機能」にも着目した機能分化と連携が焦点となる。今後、具体的にはガイドラインにより決められるが、新たに「高齢者救急」の概念も焦点になるなど、新たな地域医療構想は「これまでに比べ大幅に変わります」と、同検討会構成員の尾形裕也氏は指摘する。

一方、これまでの地域医療構想は、一般病床と療養病床とを対象にしてきたが、今後は精神科病床を含めた形で検討されることになった。実際には、途中から入った視点であり、2040年に向けた精神科病院側の思惑、事情も気になるところだ。なお、今までの地域医療構想は二次医療圏ごとに病床数の過不足を考えてきたが、介護は市町村単位、精神科は県単位ということであり、これらが加わることで、より「柔軟」な対応が求められる。

現在、第8次医療計画が走っているが、地域医療構想との関係性については、地域医療構想を上位概念に位置づけ、そのビジョンに沿って医療計画に取り組むこととなった。また今回、初めて「精神」が加わることになったが、「地域医薬品提供体制」を含め「くすり村」は引き続き蚊帳の外であった。尾形氏には、精神科の急な参入を含め、報告書作成の経緯と新たな地域医療構想の焦点・特徴、ガイドライン作成など今後のスケジュール感もご紹介いただく。ただし、前述の通り「薬」の話しはない、とのこと。乞うご期待。

日時

2025年1月16日(木)15:00~17:00

会場

ビジョンセンター日比谷(ハイブリッド方式)
(東京都千代田区有楽町1-5-1 日比谷マリンビル3階)

演題

2040年の新たな地域医療構想~報告書作成の経緯と今後の展望~

講師

尾形 裕也 氏(九州大学名誉教授)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも5,000円)、学生無料
※リアル参加を希望される非会員の皆様には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。

出欠のご連絡

2025年1月14日(火)までに事務局(ijouken2023@gmail.com)宛てにお願いします。
※申し込みは下記【参加フォーム】へ
https://forms.gle/z48S8TX38PHVVcgS8

※リアル参加は会員優先です。
※オンライン参加希望者には、事務局より2025年1月15日にまでに参加用ZoomURLを、また非会員の方には振込口座番号も合わせてお知らせします。1月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp

主催

医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/

事務局・連絡先

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
ijouken2023@gmail.com



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