全国の薬学生4~6年生を対象に奨学金を利用している学生にアンケート調査した結果、「総額1000万円以上」が約3割に上る実態が日本病院薬剤師会などが実施した調査で分かった。1年当たりの返済予定額の最頻値は「20~40万未満」が3割で、保険薬局への就職者は約4割が奨学金を利用していた。一方、就職活動終了者を対象に就職活動の開始時期と内定時期を聞くと、いずれも「5年生後期」の回答が最も多く、3年前に実施した調査に比べて薬学生の就職内定時期が早まっていた。
調査は、2024年度地域医療基盤開発推進事業「NDB等を活用した病院薬剤師の確保に向けた業務の効率化と潜在薬剤師の活用に関する研究」の研究代表者の安原眞人氏と共同で実施したもの。薬学生4~6年生を対象に、3年前の調査に比べて就職動向や薬剤師の地域偏在や業態の偏りの推移を明らかにするため、1月6日から3月4日にかけてデータを集めた。
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