
伊藤氏(左)と羽尻氏
大阪府薬剤師会は、日本語が十分に話せない外国人が訪日中に不意の体調不良になった時、身近な薬局を訪れ、気軽に健康相談ができるよう支援するためのツールとして「薬局店頭における外国人対応マニュアル」(冊子版)を作成した。4月13日から大阪・夢洲で開催される大阪関西万博では、開催期間中の来場者数は約2820万人と予想され、このうち海外からの来場者は約350万人が見込まれている。こうした中、今月から会員薬局への配付を開始し、3月には具体的なマニュアルの活用方法などを示す研修会を実施する予定だ。万博の開催を前に、安心して健康相談もできる外国人旅行者の健康サポートの窓口として薬局の体制整備を図り、歓迎ムードを盛り上げていく構えだ。
フランス語など5言語追加‐指差しで症状確認し助言
同マニュアルの作成は、今年度の大阪府からの委託事業として実施。府では2006年度にも同様のマニュアルを作成しているが、対応言語は英語、韓国・朝鮮語、中国語(簡体字、繁体字)にとどまっていた。今回、新たにフランス語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、ベトナム語の5カ国語を追加した。当時のマニュアルはバインダー形式だったが、今回は冊子形式の2巻組(各4500冊)として作成した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。