富士フイルムは3月20日から、企業広告シリーズ「世界は、ひとつずつ変えることができる。」の新TVCM「ゼロヘリウムMRI技術」篇を全国で放映する。
新TVCMでは、同社が開発した液体ヘリウムを全く使わないゼロヘリウム超電導MRI技術を紹介する。この技術は、液体ヘリウムを一切使わずに磁石をマイナス269℃の超低温状態に保つことができる冷却方式により、MRIシステムを稼働させることができ、一般的な超電導型MRIシステムの課題を解決し、吸着事故発生後の早期復旧、ヘリウム排気設備不要に伴う設置性向上などを図ることができる。
ナレーターには、ロックバンド「THE BOOM」のボーカリストとしてデビューし、シンガーソングライター、俳優としても幅広く活躍している宮沢和史さんを起用している。
高画質な医療用画像を撮影する超電導型MRIシステムは、磁石を超低温に保つ必要あり、冷媒として多量の液体ヘリウムが使われている。ヘリウムは様々な産業や化学分野で多様な用途で使われる天然資源で、地球上にわずかな量しか存在せず、需要に対して供給が安定せず確保が難しい状況にある。