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記事という商品の作り方

2025年04月16日 (水)

◆この本の帯にカチンときた。「新聞記者って文章が『下手』ですよね?」。下手さの筆頭に「逆三角形」の文体が挙がる。これは記事作成の基本で、重要な事柄から書いていく。一段落目をリードと呼び、ここで概要が分かるようにするが、若年世代には、このリードが分かりにくいという
◆理由は情報量、固有名詞の多さに躓き先に読み進められないから。仮に「○○省は」「○○製薬は」と書き始めても読み手が自分に関係ないと共感しなければ読まない。「○○問題で」と書いても新聞を続けて読んでなければ分からない
◆記事文体には手早くまとめて伝えられる利点がある。利点をこの本は認めつつ、文体の読みにくさをこれでもかと挙げる。本は「新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと」(斉藤友彦著)。共同通信でのウェブ用記事の編集経験を踏まえた指摘だ
◆背景には新聞を読まなくなった若年世代の情報への接し方の変化もあるよう。読み手の知識不足では片付けられない、記事という商品の作り方を問うている。



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