ナリス化粧品(大阪市)は、5月21日からフェムケアブランド「アスミュウ」を立ち上げることに先立ち、「フェムケア」についての意識調査を実施した。その結果、フェムケアの意味が分からない女性が7割を超えるなど、化粧品業界においては近年のトレンドワードの筆頭の1つである「フェムケア」だが、一般の女性への認知はまだまだ進んでいないことが明らかになった。
今回は、調査対象が20歳~59歳女性1972人。で、ンターネットによるアンケート調査として行われた(項目によってN数が異なる)。
主な調査結果をみると、「フェムケア」という言葉について、全体では「言葉も意味も知っている」のは29.2%で3割を下回った。「言葉は知っているが意味は知らない」が16.0%。「言葉も意味も知らない」は54.8%で半数を超えた。「言葉は知っているが、意味は知らない」と「言葉も意味も知らない」の合計が70.8%と、7割を超える女性が「フェムケア」の言葉の意味を知らないことがわかった。
これを年齢別にみると、20歳~34歳の若年層では理解が進んでおり、約4割が言葉も意味も知っていた。35歳~54歳では言葉も意味も知っているのは24%~27%台で大きな差はないが、55歳以上になると言葉も意味も知っているのは15.1%と大きく減少した。「言葉を知っているが意味はわからない」割合は全世代を通して10%~20%程度で大きな差はなかった。
「フェムケア」の「言葉を知っていて意味も知っている」と答えた人と、「言葉は知っているが意味は知らない」と答えた人(891人)に、「フェムケア」への興味を質問したところ、全体では「とても興味がある」が18.2%で、「まあまあ興味がある」の43.4%を合わせた61.6%が興味があると答えた。「あまり興味がない」は21.8%、「全く興味がない」は7.0%だった。年齢別では、20歳~24歳で「とても興味がある」が34.7%と最も多く、「まあまあ興味がある」の41.9%と合わせると76.6%に達した。
「フェムケア」の「言葉を知っていて意味も知っている」と答えた人と、「言葉は知っているが意味は知らない」と答えた人(891人)に、「フェムケア」をしているか否かを聞くと、全体では「しっかりしている」が11.8%、「まあまあしている」が30.8%で、合計すると42.6%となった。若年層ほどケアしている割合が高く、20歳~24歳では71.7%と7割を超えた。年齢が上がるにつれてケアしている割合は減少していく傾向だった。
「フェムケアをしている」と答えた人(379人)の満足度に関しては、全体では「とても満足している」が17.9%、「まあまあ満足している」が61.7%で合計すると79.6%と約8割に及んだ。年齢別では、「とても満足している」が最も多いのは20歳~24歳で33.7%。「まあまあ満足している」の55.1%と合計すると88.8%が満足していると答えた。