ジョンソン・エンド・ジョンソンは3日、日本の男女を対象に実施した「目の健康意識」の調査結果を明らかにした。日本の平均寿命は男性81.09歳、女性は87.14歳だが、同調査では、昨年の「目の健康寿命」は男性61.9歳、女性62.2歳(平均62.1歳)で、平均寿命と比較して男性は約20年、女性は約25年「目の健康寿命」が短いという結果になった。
同調査は、昨年7~8月に郵送で、全国の男女15~89歳、2114人(コンタクトレンズ使用者、眼鏡のみ使用者、視力矯正なしの人を含む)を対象に行った。
その結果、「目の健康状態が良くない」と自覚している割合が全世代の中で最も多いのは50代(36%)だった。「目の健康意識」の調査を開始した2021年から「目の健康状態が良くない」と自覚している人の割合が最も多い世代は全ての調査年において50代となり、4年連続で「目の健康状態が良くない」と自覚している世代という結果になった。
また、「目の症状がある」とした人のうち、症状があるにも関わらず、この1年間「何もしていない」人は全体で32.1%となり、特に、20代男性、30代男性は4割以上の人が「何もしていない」という結果だった。男性の若年層が、目の症状に対してアクションを起こしていないことが見受けられる。
同様の質問について、コンタクトレンズ装用者に絞ると、目の症状があるにも関わらず何もしていない人は17%だった。何もしていない理由は、第1位「目の症状が深刻だと思わない」、第2位「眼科検査を受けるのが面倒」、第3位「視力が変わっていない」という結果となった。
人が視覚から得られる情報量は全体の8割以上を占めるといわれており、目の健康を保つことは生活の質(QOL)においても重要となる。人生100年時代の今、クオリティ・オブ・ビジョン(QOV/見え方の質)の向上を目指すことが、QOLを高めることにつながる。目の不調を加齢のせいであると放置や、自己判断をせず、目の健康状態に少しでもこれまでとの違いを自覚したら、早期の眼科受診を心がけることが大切となる。
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