ニプロは8日、同社の持分法適用関連会社である米国のGentuity LLCが7日、次世代血管内イメージングデバイスの開発製造を専業とするメディカルテクノロジー企業である米国のGE HealthCare と商業提携契約を締結したと発表した。
今回の協業は、インターベンショナルカーディオロジーのための高度に補完的なイメージングソリューションをより入手しやすく、浸透させ、そして機能性を向上させることを目的としている。
この契約の一環として両社は、それぞれが有する技術の統合および共同マーケティング活動の可能性を探っていく。GE HealthCare はまた、米国内において自社の販売ネットワークを活用し、Gentuity の革新的な製品の普及を図っていく予定にしている。
これら製品の中には、迅速なセットアップと高解像度の画像診断機能を提供するマシーンラーニング技術を搭載したモバイルコンソールである「High-Frequency OCT Imaging System」や、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)術の前後における包括的な血管イメージングを提供することを目的として設計された1.8Fの世界最小のイメージングカテーテルである「Vis-Rx Prime Micro-Imaging Catheter」が含まれている。
Gentuityは2015年に設立され、優れたユーザビリティと性能を備えた先進的な血管内イメージング技術の開発において高い評価を得ている。同社の独自のプラットフォームは、人工知能ツールとユーザー中心の設計を統合し、術者の負担を軽減することで、手技の成功率を向上させ、血管内イメージングの既知の臨床およびコスト削減メリットをより幅広く患者に提供することを目指している。
GE HealthCare の CardioVascular and Interventional Solutions 担当CEOの Jyoti Gera氏 は、「わが社では、心臓病に関するあらゆる情報を統合的に把握することを目指し、心血管疾患の診断・治療・モニタリングを支援する技術開発に取り組んでいます。今回の Gentuityとの協業は、こうした使命の実現を後押しするもので、高品質な医療機器の提供を通じて、患者の治療成果およびQOL向上に貢献するという、両社の共通の理念を体現するものと考えています」と述べている。
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