ユーシービージャパンは17日、抗てんかん剤「ブリィビアクト」(一般名:ブリーバラセタム)の静注製剤を新発売した。検査や手術の後や、意識不明の場合、嚥下障害があるケース、消化管の合併症により消化管を介した吸収が損なわれる恐れのケースなど、一時的に経口投与ができない状況に用いる。

用法・用量は、経口からの切り替え、経口に先立ち投与する場合のそれぞれのケースを定めた。薬価は1瓶2450円。
「ブリィビアクト」の錠剤は、部分発作を適応とする抗てんかん薬として日本で8年ぶりの治療薬として昨年承認され、昨年8月に発売されている。
17日に発売された「ブリィビアクト静注25mg」の効能・効果は、「一時的に経口投与ができないてんかん患者における、ブリーバラセタム経口製剤の代替療法、てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)」
現在、国内では経口投与以外の経路で投与できる抗てんかん剤の数が限られている。投与経路の変更ができない場合は、別の抗てんかん剤を投与することとなり、変更には用量調整に時間がかかる。そのため、切り替え中に発作のコントロールができなくなるリスクがある。
「ブリィビアクト静注」は、2分間の静脈内投与も可能なため、血中濃度を速やかに上昇させることが可能だと、同社は説明している。