オリンパスは15日、日本発の技術で世界の内視鏡市場をリードする企業という強みを生かし、子供たちの学びに貢献する「内視鏡の授業」を小・中・高校生に向け実施しているが、この取り組みを2016年に開始以来、今までの国内外における実施累積回数が150回を超えたと発表した。

「内視鏡の授業」は、教育関係機関の人たちと連携し次世代教育支援を推進する取り組み。「実際に医療現場で使用されている内視鏡や検査・治療用の器具に触れて学ぶ」とのコンセプトのもと、内視鏡の歴史や医療技術の基礎知識に加え、操作体験を通じ、その医療技術がどのように社会に役立てられているかを学ぶ。
また、がんや医療に対する知識を深め、生徒一人ひとりの将来のキャリアについて考えるきっかけになることに加え、ものづくりへの興味、関心を後押しする狙いもある。2024年度は、この取り組みを東京都内で20回、都外6回(長野、福島、青森)、海外2回(ドバイ、タイ)と合計28回実施した。
昨年、同授業に参加した都立八王東高校の生徒は、「内視鏡の技術革新の歴史や最新技術について学ぶことができ、内視鏡の機能についてもっと深く知りたいと思った」「内視鏡はたくさんの技術が結集してできたものだと気づくことができた」など、興味を持った感想が聞かれた。
同高校の授業に参加した社員からは、「日頃関わらない部門の方と共に活動を行うことで、会社機能への理解が深まり、人脈が広がった」「生徒さんの新鮮な反応を感じることで元気がもらえた」「いかに興味・関心を持って聞いてもらえるか、わかりやすく伝えるにはどうしたらよいかを学ぶことができた」など、新たな気づきにもつながったようだ。
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