堀場製作所は21日、京都府立医科大学の産学公連携機構「KPUM Medical Innovation Core for Society」(K-MICS)で取り組みを推進する「KPUM-HOROBAチャレンジ」で、2件の採択テーマが決定したと発表した。
採択された共同研究テーマは、▽ヒト感染コロナウイルスの網羅的・迅速検出系の開発(応募者:西岡敬介・京都府立医大感染病態学講師、共同研究者:マニオ・マーク・クリスチャン・堀場製作所バイオヘルス本部メディカルソリューション部Researchチーム)▽ラマン分光法を用いた血球機能の測定(同:秋岡親司・同医大小児科学准教授、同:矢田翔梧・同)――の2件。
同社は2024年6月、イノベーティブな研究人材育成と持続可能な研究・臨床環境の整備、そしてその成果を社会実装することを目的に設立されたK-MICSに賛同し、同機構へ参画した。
その取り組みの一つとなる研究開発提案コンペティション「KPUM-HORIBAチャレンジ」は、「感染症の診断から治療を迅速・簡便に進めるための分析・計測技術」をテーマとし、同医大在籍者を対象に公募を行い、今回、将来の新しい診療技術の創出につながる可能性持つ共同研究テーマを採択した。採択テーマには、それぞれ同社から共同研究者を指名し、K-MICSでの研究を支援していく。