米ボストンで展開しているアロイ・セラピューティクスは20日、神奈川県の湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)内に、海外初となる子会社を日本に設立し、初のiPS細胞由来のCAR-Tである「iCAR-T」に基づく治療法開発を本格化すると発表した。日本法人社長には石井喜英氏が就任した。
iCAR-Tは、山中伸弥教授によるiPS細胞研究を基盤とし、京都大学iPS細胞研究所の金子新教授が武田薬品と牽引したT-CiRAプログラムを通じて開発された。同技術は、▽動物実験において既存のヒト末梢血由来CAR-T細胞を上回る効果を安定的に示した▽「オフ・ザ・シェルフ(既製品)」として低コストでの製造とアクセス向上を実現する――と説明している。同技術をより多くの研究者が利用できるようにしていく。
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