
コニカミノルタとキヤノンメディカルシステムズは23日、協業する国内産婦人科向け超音波診断装置の販売事業の新たな製品として、女性診療に特化した超音波診断装置「Aplio beyond/ Women’s Healthモデル」を、コニカミノルタジャパンの取り扱い製品として発売した。なお、同製品については、国内販売をコニカミノルタジャパンが、保守や故障対応などのカスタマーサービスをキヤノンメディカルが行う。
女性の社会進出や生活習慣の変化に伴い、乳がんや卵巣がん、子宮筋腫などの疾患リスクが高まり、また、晩婚化による出産年齢の高齢化により、先天性疾患や胎児発育遅延(FGR)、前置胎盤などのリスクも増加している。新たに取り扱う製品は、これらの課題に対応するために開発された超音波診断装置。
主な特長としては、Bモード画像内でRAWデータ信号の隣り合った輝度の連続性を分析し、高性能なGPU/CPUによって画像処理を行うことで、自然な残像感を提供し、空間の認識力を向上させた観察が期待されることが挙げられる。
また、幅広い専門分野にわたる患者の状態を総合的に把握するための包括的なパッケージとプロトコルを通じ、臨床医が検査の一貫性と患者の結果を改善できるように設計されている。さらに、解剖学的な認識を支援することでワークフローが効率化され、診断の信頼性を高めている。
先進のイメージング技術を搭載し、優れたパフォーマンスを実現しながら、従来装置と比較し電力消費量が50%以上削減され、またリサイクル可能な梱包資材を採用するなど、環境への負荷に配慮した取り組みを行っている。
なお、販売基本協業契約は、コニカミノルタの国内販売会社であるコニカミノルタジャパンとキヤノンメディカルとの間で、2020年5月に締結されたもの。産婦人科領域で強い販売力を持つコニカミノルタと、ハイエンド超音波で高い技術力を持つキヤノンメディカルが協業することで、ユーザーへの提供価値を一層向上させ、安心かつ満足度の高い診療サポートの実現を目指している。