健康総合企業のタニタは27日、出張型健康経営支援サービス「私たちメンテナンス」の正式提供を開始したと発表した。同社のプロフェッショナル仕様の健康計測機器を使って職場で実施する体力計測会と計測結果に応じたオンラインセミナー動画の視聴を組み合わせたパッケージサービスで、業種や業態を問わず手軽に健康経営に取り組めるのが特徴となっている。

同サービスでは、日常生活を送るために必要となる体力のレベルを同社の運動機能分析装置zaRitz(ザリッツ)「BM-220」とプロフェッショナル仕様の体組成計「MC-780A-N」で計測し、体力得点として算出する。体力得点は、同世代と比べて自分の体力がどのレベルにあるか、何歳相当の体力があるかの目安となるタニタ独自の指標。
体力得点を維持・向上させることで、脚の筋肉や運動機能の低下などが原因で起こる職場での転倒事故の予防に役立てられる。さらに、全身の体組成データや部位別(左右の腕・脚・体幹)の筋肉量なども計測・表示。運動不足や生活・食習慣の乱れによる肥満など、働き盛りの世代の健康課題に関する項目もチェックできる。
体力計測会での同社スタッフによる計測結果の解説に加え、参加者の体組成や体力の状態に応じた運動や食事に関するオンラインセミナー動画もオンデマンド提供する。
全16種類の動画の中から、体脂肪や筋肉、運動機能などの計測結果に応じてお勧めの動画を提案。自分の健康課題にマッチした動画を視聴することで、最適な健康知識を身に付け、具体的な行動につなげられるようにした。動画はタニタ栄養研究所に所属する管理栄養士の知見を盛り込み、制作している。
同サービスで使用する「ザリッツ」は、立ち上がる動作で運動機能を計測し、体組成計による計測結果と組み合わせて体力得点を表示する。実際に体を動かすためアトラクション感覚で楽しみながら計測でき、従業員同士で数値を見せたり、競ったりすることで会話が生まれ、組織のコミュニケーションの活性化が図れる。
また、参加者全体の計測データから組織全体や職種ごとの傾向分析を行い、フィードバックする。実施企業は健康施策の効果測定や新たな健康施策の検討に役立てられます。参加者一人ひとりの健康づくりをサポートすると共に、組織全体の健康づくりと活性化につながるサービスとなっている。
価格は40万円(税別)で、1日に最大200人の計測ができる。提供エリアは東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の関東1都6県で、従業員の健康づくりに取り組む企業や団体、自治体などの法人を対象に、27日から専用サイト(https://www.tanita.co.jp/content/80th/)で申し込みを受け付けている。
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