◆厚生労働省幹部に取材すると、先月21日に公布された改正医薬品医療機器等法で盛り込まれた「医薬品リスク管理計画」(RMP)の法制化について「関心が低いのが残念」との話が出た。製薬企業経営層に聞いても「決められた規制に対応する」。熱量がどうも感じられない
◆薬局の熱も感じない。昨年の調剤報酬改定で薬局薬剤師が患者に対して説明が必要となる場合にRMP資料を活用すると算定可能な「特定薬剤管理指導加算3」が新設された。薬局が医薬品のリスク最小化策に関わる契機と期待していた
◆しかし、日本薬剤師会から推進する動きはなくRMP資材を活用して医薬品の適正使用にどうつなげるか現場での運用が見えない。原理原則を知らずに「資材を使って説明すれば点数が付く」と理解している薬剤師も少なくないのではないか
◆治験での日本人データ、検証的試験の省略によって承認を得た薬剤が登場する。実臨床で副作用の第1発見者は薬剤師かもしれない。企業、医療機関、薬局、市民全員が製販後安全対策に情熱を注いでほしい。
「医薬品リスク管理計画」への熱量は
2025年06月02日 (月)
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