島津製作所は22日、使用済みの製品を再利用して作られたリサイクル樹脂を紫外可視分光光度計「UV‐1900i Plus」の外観パネル全体に採用したと発表した。同樹脂は帝人が開発しており、分析計測機器メーカーでの利用は初めてとなる。リサイクル比率50%の樹脂を島津製品の外観パネルに採用することで、バージンプラスチック使用量を減らし、資源循環や温室効果ガス排出量削減が図られる。
同製品で採用されした樹脂は、帝人が展開する環境配慮型のポリカーボネート樹脂製品ブランド「サーキュラーマテリアルズ」の一つ。使用済みの製品に用いられた樹脂を再利用する「ポストコンシューマーリサイクル」によって作られており、使用済みの自動車ヘッドランプなどの原料を適用している。
島津グループはサーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行に向けて、2022年にサステナブル素材普及委員会を立ち上げて、サステナブル素材の製品への採用を推進している。これまでにも、環境に配慮した機能性素材「セルロースファイバー強化難燃複合樹脂」を液体クロマトグラフに採用するなど様々な活動に取り組んできた。今回採用したリサイクル比率50%の樹脂を他製品にも展開し、脱炭素化社会の実現に貢献していく。
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