
科研ファルマは12日、親会社の科研製薬が創製した爪白癬治療薬「クレナフィン爪外用液10%」(一般名:エフィナコナゾール)のオーソライズド・ジェネリック(AG)である「エフィナコナゾール爪外用液10%『科研』」を発売した。
爪白癬を適応症とする同薬は、科研ファルマが2024年2月に承認を取得し、25年6月に薬価収載された。薬価は、3.56g(4mL)が2407.628円、7.12g(8mL)が4815.256円。4mLは1箱5本または10本包装で、8mLは1箱5本包装のみ。
科研製薬はAGの販売元として、適正使用などの情報提供や安全性情報などの情報収集を担う。先発品で蓄積した臨床データや知見などを最大限活用する。
エフィナコナゾールの後発品では、沢井製薬と東和薬品も8月15日に承認を取得したが、発売は科研ファルマのAGが最初となる。
このため科研製薬は「発売後、注文が集中することを想定し、安定供給のため在庫確保などの準備を整えていた」と、薬価収載から発売までに時間をかけた理由を説明した。AGの製造は、科研ファルマの委託を受け、科研製薬が従来の生産ラインを使用して行っている。