トプコンは16日、グループのモノづくりを支える基幹工場で、眼科用医療機器や環境点検査機器、測量機器等の光学系精密機器の製造を担っている山形市にあるトプコン山形(所在地:山形県山形市)の、新厚生棟および3号館の竣工を23日に迎えると発表した。これにより、トプコン山形は、今後のグループの持続的成長を支える生産基盤の役割を強化していく。
トプコン山形は、老朽化した建物の活用を含む製造スペースの制約に加え、商談・展示機能の整備不足により、フラッグシップ工場としての発信力に課題があった。こうした状況を受け、トプコンは新厚生棟および第3工場の建設を決定し、今後の安定的な生産体制の構築に向けて、取り組みを進めていくことになった。
今回の拡張によって、建屋ごとに生産体制を見直し、作業動線の最適化や作業効率の向上が図られたほか、将来的な需要拡大を見据えた生産スペースの拡充により、今後の事業成長に伴う増産にも柔軟に対応できる体制が整った。
また、電子棚札の導入をはじめとするDX施策をすでに一部展開しているが、拡張によって生まれた空間的余裕を活かし、今後は搬送ロボット(AGV:無人搬送車)の導入など、さらなるスマートファクトリー化も見据えている。DX化は、省人化による効率化だけでなく、人の動きを最小限に抑えることで組み立てエリアのクリーン度向上にも寄与するなど、生産効率性と品質向上の実現が期待されている。
また、新工場建設にあたっては、地域との共生と環境への配慮を重視し、持続可能な工場運営を目指している。地域への貢献としては、積極的な現地採用を通じて地域経済に寄与すると共に、災害時には敷地の一部を一時避難所として開放し、地域社会に寄り添った取り組みを進めていく。さらに、再生可能エネルギーの活用や屋上緑化の導入により、CO2排出削減と環境負荷の低減にも取り組む。
新工場は、トプコングループの「モノづくりの中核拠点」として、国内外の顧客ニーズに応え、次世代技術を活用した製品開発・供給の基盤となることを目指しており、今後も品質・生産性の両面で高いレベルを維持し、持続的な成長に貢献していくことが期待される。
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