オリンパスは11月4日、同社独自のNBI技術とTXI技術を組み合わせた観察モードを搭載した内視鏡システム「EVIS X1」のビデオシステムセンター「CV-1500」を、国内で販売を開始する。製造販売元はオリンパスメディカルシステムズ。その他地域についても、各国の法規制対応の準備が整い次第導入していく。
NBIモードは、血液中のヘモグロビンに強く吸収される紫(415nm)と緑(540nm)の特定の波長の光を照射することで、粘膜表層の毛細血管や微細構造が強調表示される同社独自の光デジタル法による画像強調観察機能。2006年に世界で初めて導入された技術で、今まで「見えなかったもの」が「見える」革新を内視鏡医療にもたらしている。TXIモードは、通常光観察下での粘膜表面の「構造」「色調」「明るさ」の三つの要素を最適化する画像技術。
「EVIS X1」は、20年4月以降全主要地域で発売している同社最上位機種の内視鏡システム。同社独自の技術であるRDIモード、TXIモード、NBIモードなどを搭載することで、がんをはじめとする消化器・呼吸器疾患のより高精度な観察・治療に貢献してきている。
今回の「EVIS X1」のビデオシステムセンター「CV-1500」では、最新のNBIモードを搭載し、初代NBIモードと比較して明るさの向上を実現している。一方、TXIモードはCV-1500から搭載され、これまで通常光観察との組み合わせにおいて、その画像強調技術によって、病変部の視認性向上が図られている。
これら二つの技術がCV-1500で組み合わせ可能となることで、NBI画像のコントラスト情報を強調し、病変の粘膜模様や血管、凹凸の視認性への貢献が期待される。これによって、より精度の高い内視鏡検査、治療をサポートしていく。
なお、同製品は30日から4日間、神戸市の神戸ポートピアで開催される「第33回日本消化器関連学会週間(JDDW)」に出展される。













