ニプロと国立循環器病研究センター人工臓器部が共同開発した ECMO(エクモ)システム「バイオセーバー」の製造販売承認が9月3日付で取得され、今月1日に保険収載された。
同製品は、重症循環不全や呼吸不全を発症した患者に対し、救命のために一時的に血液循環・呼吸の機能をサポートする、ECMO 治療に使用するもの。「バイオセーバー ECMO回路セットHC」と「バイオセーバーコンソール」で構成されている。
ECMO回路セットは、優れた耐久性と血液適合性を備えた「バイオキューブ」ニプロコーティング膜型人工肺と、「バイオフロート」遠心ポンプ、カニューレを組み込んだヘパリンコーティング回路セットで、国産初の最長 14 日間の連続使用を可能とした製品となっている。
また、ECMO回路セットを内部に搭載できる体外循環装置用遠心ポンプ駆動装置「バイオセーバーコンソール」は小型・軽量であり、様々な使用条件下における高い可搬性を実現している。さらに、各種ECMOシステム駆動状態の安全監視機能も装備し、病院内外の搬送が必要な場面を含む ECMO 治療中の継続的な患者の安全確保と医療従事者の負担軽減を実現している。
これまで ECMO治療を必要とする期間の安全かつ安定した使用に加え、病院内外での ECMO治療中搬送における安全性の確保、医療従事者の負担軽減が望まれていた。
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