PHCバイオメディカ事業部(PHCbi)は2日、9月に製薬企業、研究施設、医療機関向けに発売した-85℃ノンフロンデュアル冷却超低温フリーザー「TwinGuard ECO(ツインガードエコ)」シリーズに、新たに360Lのコンパクトモデル「MDF-DU303VXHS1-PJ」を追加し、ラインアップを拡充すると発表した。同製品は、来年1月の販売を予定している。
「TwinGuard ECO」シリーズは、生体試料や医薬品の品質劣化リスクの低減と省エネルギー性能の両立を追求したノンフロン超低温フリーザー。今回追加される「「MDF-DU303VXHS1-PJ」は、研究施設や病院などの研究・医療現場で幅広く活用可能な300Lクラスのコンパクトモデルとなっている。
同製品は、独立した二つの冷凍回路による「デュアル冷却システム」を搭載し、万一、片側の冷凍回路に不具合が発生しても、もう一方が庫内温度を-75℃に維持することで、試料の品質劣化と損失リスクを低減させている。
また、エネルギー効率が高い自然冷媒を採用し、1日当たりの消費電力量を7.3kWhに抑え、従来機種比で年間消費電力量を約20%削減することができる。さらに、10.1インチ高解像度カラー液晶タッチパネルを採用し、ユーザーインターフェースを刷新することで、操作画面の視認性や操作性が向上している。これにより、研究・医療現場の作業効率化が図れる。
同製品の発売で、「TwinGuard ECO」シリーズは300Lクラスから700Lクラスまで、3製品にラインアップを拡充し、多様なニーズに、より柔軟に応えることができるようになった。
PHC取締役およびバイオメディカ事業部長を務める高魚力氏は、「『TwinGuard ECO』シリーズは、わが社が長年培ってきた精緻な温度制御技術を活用し、デュアル冷却システムの信頼性を高めることで、生体試料の損失リスクをさらに低減しました。今年9月に発売した700Lおよび500Lクラスの大型・中型モデルに加え、今回新たに300Lクラスの小型モデルをラインアップに追加することで、幅広いニーズにお応えできると考えています」と述べている。












