ウィーメックスは3日、従業員のストレスチェック結果に応じた一人ひとりに最適なセルフケア動画「パーソナライズ型セルフケア動画」サービスの本格提供を、法人向けに開始しましたと発表した。
企業の従業員のメンタルヘルス対策は、産業医や産業保健師のリソース不足によって、医師による面接を希望する高ストレス者など、すでに不調が顕在化した層に対する支援に偏りやすく、予防的なケアや早期支援の充実が今後の課題となっている。
今回同社は、不調が顕在化していない層への予防的ケアや早期支援を図るため、同サービスを本格的に提供することになった。同サービスでは、高ストレス者に限らず、潜在的な不調を抱える従業員も含めて全受検者を対象とし、早期予防的なセルフケア支援を行えることが特長となっている。
また、6種類のストレスカテゴリと四つの関心テーマを掛け合わせた24パターンの動画を自動選定し、対象者一人ひとりに最適なセルフケアコンテンツを提供することができる。さらに、動画内の案内やリンクを通じて、産業医・カウンセラー・社内相談窓口などへのアクセスを後押しし、相談のきっかけを提供する。
加えて、視聴有無や離脱ポイント、相談窓口への遷移データなどを分析し、今後のセルフケア施策や支援体制の改善に活用できるものとなっている。
同サービスは、今年2月から先行販売が開始されており、11月時点で32社・5270人の対象者に提供されている。
導入企業のアンケート調査では、動画視聴者は未視聴者に比べてストレス対処行動の実施率が24ポイント高い結果となり、意識変化と行動変化の双方で効果が確認されている。
人事担当者からは、「高ストレス者だけでなく、軽度の不調者にも届く仕組み」「従業員との面談前に動画を通じて理解が深まった」といった声が寄せられているという。
同社は今後、セルフケア動画の配信・分析データをもとに、AI活用によるパーソナライズ精度をさらに高め、従業員のストレス状況に合わせたコンテンツ拡充や、より適切なサポートにつなげる仕組みづくりを進めていく。
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