明治製菓は、自社創製品の新規抗アレルギー薬「ME3301」と関連誘導体について、米バイオ企業「アマライト・ファーマシューティカル」に全世界での独占的開発・商業化に関する権利を導出した。
同社は、喘息・アレルギー性鼻炎を対象に、抗アレルギー薬として「ME3301」の臨床開発を進め、既に日本と欧州で早期第Ⅱ相試験を終了。一方で、「ME3301」の応用研究を実施し、新たに炎症性腸疾患(IBD)治療薬としての可能性を見出した。既に動物実験では、IBDに対する「ME3301」の有効性が確認されているという。
今回の契約により、アマライトは今後「ME3301」の喘息・アレルギー性鼻炎を対象にした後期第Ⅱ相試験、IBDを対象にした早期第II相試験を実施することになった。また明治製菓は、アマライトから契約一時金を受け取ると共に、開発・販売マイルストン達成に伴う一時金、売上に応じた実施料を受け取ることになる。金額は非開示。
ただ、同社は、日本を含むアジア地域(中国、韓国、タイ、インドネシア)での開発・製造・販売権、スペインとポルトガルでの共同販売権を取得する独占的オプション権は留保した。いずれも同社が子会社を設置している地域となっている。