
島津ダイアグノスティクスが製造する「培地ブレンドキット」
島津製作所は19日、AIスタートアップであるエピストラ、グループ会社の島津ダイアグノスティクスと共同で、「AIカスタム培地開発サービス」の提供を開始した。「AIによる培地組成の最適化」と「カスタム培地の製造」からなるサービスは、製薬企業や医薬品開発製造受託機関(CDMO)向けで、原薬の開発に不可欠な培地の調製・生産を支援する。
同サービスは、困難な培地開発を2工程に分けて解決している。第1工程の「AIによる培地組成の最適化」では、ユーザーが「Rapid Optimization」「Precise Optimization」のいずれかを選ぶ。
「Rapid Optimization」は、同社で設計した複数種の培地で構成される「培地ブレンドキット」を用いる。エピストラのAIが培地の混合比を提案するため、経験が浅い作業者も培地組成の検討が可能となっている。
「Precise Optimization」では、エピストラが課題や目的をヒアリングしながら、詳細な培地組成を設計する。エピストラが有する最新の最適化AIを使用するためコストを抑えながら生産性や品質を高めるといった複雑な問題を解決する。
第2工程の「カスタム培地の製造」では、前工程で確定したレシピ(配合、パラメータ)をもとに、島津ダイアグノスティクスが培地を製造する。作業者は煩雑な調製業務から解放されると共に、短納期で培地が届くため在庫も不要になる。
主な特長としては、エピストラは、ベイズ最適化アルゴリズムを用いた条件最適化AI「Epistra Accelerate」を提供している。標準的なベイズ最適化手法と比べ、同等の成果に到達するまでの試行回数を50%以上削減できるなど、高い探索性能が挙げられる。
また、予算を含めた開発計画に応じて2種類のサービスから選択できる。「Rapid Optimization」は、キットに含まれる培地をAIが提案する混合比でブレンドするだけで培地最適化実験を始められる。特定の培地成分に絞らず、迅速・簡便な培地組成のセミカスタマイズが可能となっている。「Precise Optimization」は、エピストラの担当者によるコンサルティングに基づくカスタムメイドの開発支援サービスとなっている。
加えて長年、多様な培地を製造してきた島津ダイアグノスティクスが、短納期で良質な目的に最適化した、粉末・液体両方のカスタム培地を提供する。提供する培地は、再生医療やバイオ医薬品の製造において、高い安全性と品質、一貫性を保証するGMP(Good Manufacturing Practice)に準拠している。
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