がん研究会有明病院(がん研有明病院)はこのほど、ジョンソン&ジョンソン(J&J)と日本国内のオンコロジー領域における臨床試験の計画・検討段階に資する情報共有や意見交換等を目的として、協働を開始した。これによりがん研有明病院は、J&Jにおけるオンコロジー領域における臨床試験に関する検討や協働を進める上で重要なパートナーと位置づけられることとなった。
具体的な取り組みとしては、がん研有明病院が構築した、電子カルテや部門ごとに分散した診療情報を自動的・半自動的に取り込み一元管理する「統合がん臨床データベース」を活用し、同院が主体となって、臨床試験の計画・検討段階における実施可能性の評価や検討を行い、その過程で得られる知見を共有する取り組みを進めていく。
「統合がん臨床データベース」は、治療歴と特定の病理診断やバイオマーカーを組み合わせた条件検索を数十秒で迅速に行うことが可能で、臨床試験の計画・検討段階において、対象となり得る患者数の把握や実施可能性の検討を支える基盤として活用されることが期待される。
今回の協働によって、J&Jにおいて臨床試験参加の適格性の評価や症例登録を迅速化することができるため、日本市場での課題だった症例集積力の強化、ひいてはオンコロジー領域における将来の革新的な治療薬開発の推進につながることが期待される。
また、今回の協働は、臨床試験の計画・検討段階における実施可能性の評価や課題整理等を対象とするもので、がん研有明病院とが、それぞれの法令上の役割と責任の範囲内で意見交換等を行うための枠組みとなる。
がん研有明病院の渡邊雅之病院長は、「当院はハイボリュームセンターとして積み重ねている臨床実績を、がん治療の課題解決に役立てるために『統合がん臨床データベース』を構築してきました。今回のJ&Jとの協働より治験環境の最適化を進め、同データベースを通じてより多くの治療機会を患者さんに届けられることを期待しています」と述べている。
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