村田製作所は14日、ヘルスケア機器やウェアラブル機器向けに、超低消費電流・低電圧駆動タイプのAMRセンサ「MRMS166R」「MRMS168R」を新たに開発し、量産を開始したと発表した。「MRMS166R」は、AMRセンサとして消費電流を世界最小レベルに抑え、低電圧駆動を実現している。平均消費電流20nAという超低消費電流と1.2V低電圧駆動を両立しており、この条件の実現はAMRセンサとして世界初となる。
AMRセンサは、磁石と組み合わせて対象物の位置や動きなどを非接触で検知する磁気センサ。同社のAMRセンサは磁気スイッチとして活用でき、小型のヘルスケア機器やウェアラブル機器では、機器を待機状態から起動状態に切り替える「スリープ/ウェイクアップ機能」などに使用されている。
近年、ヘルスケア機器やウェアラブル機器の小型化が進んでおり、これらの機器ではコイン電池が使用されることが主流となっている。コイン電池は容量が限られており使い捨てで、機器の長時間駆動を実現するには電子部品の消費電流を低減することが重要となっている。また、ヘルスケア機器で広く使われる酸化銀コイン電池の電圧は1.55Vと低いことから、低電圧で動作する電子部品が必要となる。そのため、磁気スイッチとして使われるAMRセンサでも、低消費電流と低電圧駆動の両立が求められている。
そこで同社は、AMRセンサ内の回路全体の改善により、最低1.2Vでの動作と平均消費電流20nA(Vcc 1.5V)を両立した「MRMS166R」の量産を開始した。これにより、機器の待機状態における電池消耗を抑え、小型のコイン電池でも2年以上の駆動が可能になる。さらに、外形寸法1.0×1.0mmの小型パッケージを採用しており、実装スペースが限られた小型機器への搭載にも適している。
これらの特長により、ヘルスケア機器やウェアラブル機器の小型化と長時間駆動の両立をサポートする。なお、3V駆動用途に特化した「MRMS168R(平均消費電流80nA)」もラインアップに追加しており、用途に応じた選択が可能となっている。
なお同製品は、21~23日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる「Medtec Japan」に出展を予定している。
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