
上野氏
厚生労働省は18日、ハンタウイルス感染症患者の濃厚接触者における発症予防を目的として、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス剤「アビガン」(一般名:ファビピラビル)を英国に提供したと発表した。同剤においてハンタウイルスへの効能・効果の対象外で、ヒトにおける臨床試験データも存在しないが、非臨床試験の結果では、ウイルス血症の発症前に投与することで高い生存率が示されている。
ハンタウイルスはげっ歯類を宿主とする感染症で、ヒトに感染すると重篤な呼吸器疾患や腎疾患を発現する。急激な呼吸困難を引き起こし、死亡率が30~50%に達するハンタウイルス肺症候群(HPS)と、発熱や出血等が見られる腎症候性出血熱(HFRS)に分類される。特効薬として確立された治療法はなく、人工呼吸管理や透析など対症療法が中心となる。集団感染が発生したクルーズ船の乗客には日本人が1人含まれ、英国が同国内で健康観察を行っている。
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