ワイスと独立行政法人国立病院機構本部は、国内治験を包括的に行う「クリニカルトライアル・パートナーシップ契約」を締結した。ワイスは、国内で行う全ての治験を国立病院機構に集約することで、高騰する治験コストの削減と迅速化を目指す。製薬企業が国立病院機構と治験に関する包括的契約を締結するのは、ワイスが初めて。
国立病院機構は、全国145病院のネットワークを持ち、昨年には中央治験審査委員会を設置し、一括した審査を行っている。今回の契約により国立病院機構は、中央治験審査委員会で集中評価することで、国内治験の早期実施を支援する。また、両者は治験手続きの簡素化と迅速化を進めることで、コスト削減とスピードアップの実現を目指す。
ワイスは、2009年度にグローバル試験を含め国内で20試験以上の実施を予定しているが、これらを全て国立病院機構に集約して進める方針だ。