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【07年度の外資企業動向調査】医薬品の売上高2兆7000億円‐前年度より3割近く増加

2009年07月02日 (木)

 経済産業省は、外資系企業動向調査(2007年度実績)結果をまとめた。それによると、医薬品産業は雇用、売上・利益ともに、前年度実績を上回った。

 調査は08年3月末現在、外国投資家が株式または持ち分の3分の1超を所有する企業等の、07年度および同年度末実績について、08年7月1日に実施した。回収企業数は3239社(前年度2921社)、回収率は63・8%(63・5%)だった。

 集計企業数は2948社で、製造業が659社、非製造業が2289社。母国籍別にみると欧州系は1226社、米国系943社、アジア系612社。常時従業者数は59万人で、前年度より6・2%増えた。このうち「医薬品」は4・0万人(前年3・6万人)となっている。

 売上高は全体で39兆4700億円で、前年度に比べ11・5%増えた。製造業では、医薬品、輸送機械が増加が目立ち、医薬品の売上高は2兆7000億円で、前年度より3割近く増えた。

 経常利益は、全体で2兆4059億円、前年度比28・1%増。このうち、医薬品は2710億円で、前年度より3割以上増加した。

 設備投資額は1兆5664億円、前年度比36・5%増。このうち研究開発費は、製造業が1社平均32・4億円で、前年度より2・7%増加した。業種別では輸送機械197・4億円、医薬品50・8億円、情報通信機械17・7億円の順で多かった。また、医薬品については、1社平均の売上高研究開発費比率は6・3%だった。

 全体的には、アジア系企業が占める割合が20・8%と、前年度に比べ4・0ポイント増え、徐々に拡大している一方、欧米系企業は低下していることが明らかになっている。

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